◆総火演とは
富士総合火力演習は、陸上自衛隊(以降、陸自)の演習の一つ。戦車やヘリコプターの他、様々な装備品を間近に見ることのできる国内最大規模となる実弾を使った射撃訓練であり、年に一度、東富士演習場(静岡県御殿場市)で実施される。
陸上自衛隊富士学校の学生に「火力戦闘とは何たるか」を認識させる目的で、1961年(昭和36年)から開始されたのだそう。
1966年(昭和41年)以降は、自衛隊に対する国民の理解を深める目的で一般公開を行っている。
当初は「総合展示演習」という名称だったが、1972年(昭和47年)に「総合火力演習」と改称され現在に至っている。
*見学はチケット制
事前に陸自が定める方法で応募し、当選した人だけが入場券を手にできる。
東日本大震災以降の自衛隊人気も影響し、今年の応募倍率は何と28倍!
もはやプラチナチケットだ。
※こども諸君、今回の記事は難しい言葉がたくさん出てくるよ。知っておいてもらいたい言葉には、あえて説明をつけていないよ。分かるよね?そうだ、自分で調べろってことだ。
◆平成28年度総火演のプログラム
我々が取材に訪れたのは8/28(日)の一般公開日。
この日のプログラムは、陸上自衛隊の主要装備品を紹介する前段演習、毎年テーマを決めて実践さながらの演習を行う後段演習、この2つの演習で構成されている。
*今年の後段演習テーマ
「島嶼(とうしょ)部に対する攻撃への対応」
わが国は、世界第6位の排他的経済水域を有するなど広大な海域に囲まれており、6,852もの島々を持っている。
これらの島々が外部から攻撃を受けた場合を想定して、普段から以下の訓練を徹底して行っているんだって。
- 攻撃に対応するための「部隊配置」
- 侵攻阻止に必要な部隊の「機動展開」
- 島嶼部に侵攻された場合の「奪回」
これら3つの対応を実践さながらの状況でどういう風に立ち振る舞うのか、それを来場者に実弾交じりで見せてくれるってわけ。
◆我々の取材行程
*前日
8/27(土) | 18:00 | 名古屋駅集合 |
21:00 | 沼津の宿泊先到着 HOTEL INSIDE沼津インター |
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21:30 | 居酒屋「風土」 | |
24:30 | 解散→就寝 |
*本番当日
8/28(日) | 7:30 | ホテルロビー集合 |
8:00 | 総火演・会場着 | |
9:00 | 取材エリアにて準備 | |
10:00~11:05 | 前段演習 | |
11:20~12:05 | 後段演習 | |
13:00~14:00 | 装備品展示 | |
14:30 | 取材終了→帰路につく | |
18:00 | 名古屋駅にて解散 |
◆取材前日
名古屋駅にて前述紹介の愛知支局こども記者コタロウと合流。ここから車で取材現場へ向け出発。
車種は、昔アメリカ軍の軍用車としても使われたジープを祖先に持つクライスラー・チェロキー。今回の取材にはぴったりだろ?
ワイルドに東名をとばして現地を目指す。
そう。取材当日は朝早いんだ・・・だから前入り。おとなの世界では皆やってる。覚えておいてほしい。
道中、ちゃんと準備してきたかを確かめるべくコタロウに質問してみた。
Q:自衛隊とは?
A:アメリカとの戦争に負けた後、国の平和を守るためにできた部隊。攻めることはできなくて、守る専門の人たち。地震とかがあると人を助けたり、食べ物とかを運んだりもしてくれる。
なんと!アメリカとの戦争に負けたって(笑)小3でここまで答えられるのか!・・本当に理解しているのかどうかはさておき、その辺の大学生レベルで答えれてるんじゃないかな。よくできました。
Q:総火演取材に向けた意気込みは?
A:もし近くの国が攻めてきたとしたら、自衛隊はちゃんと僕らを守ってくれるのか、守れるだけの力があるのかを自分の目でちゃんと確かめたい。
ほんまか!はは~ん、オカンから仕込まれたやろう・・・
まあよい、自衛隊がどんなことをして守ってくれるのか、それを体感してくれるだけで十分価値があると思う。
*今夜の寝床、沼津のホテルに到着

※HOTEL INSIDE沼津インターさんのHPより抜粋
ここが我々一行がお世話になるホテル。
風呂トイレがガラス張りのエロい作り。
ここに一人で泊まるのか・・何とも切ない。もう呑みいっちゃうから!
楽しみにしてた“おとなの時間”にこども記者も同行、本人がどうしても行きたいと。。
しゃーなしやで。これも社会勉強や‼
おっちゃんについてこい!金ならある、好きなもん食え!
宴は24:30まで続いた。
眠い目を擦りながらも刺身盛りを口に放り込むコタロウ。
眠いとか帰りたいとか一言も言わない。えらいぞコタロウ!自分が行きたいってゆうたんやもんな!「自己責任」ってものを叩き込んでやりました。
でもな、本当の「おとなの時間」ってこんなもんじゃないんだぞ!それはあなたが社会人になってから自分の目と金で確かめなさい。